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夏の大会、レギュラーを決めるための合宿。


それはおのずと緊迫感に満ちたものになる…はずだった。






















を伊豆につれてってvv
― 旅館 野球部監督、羊谷の泊まる一室 ― 「………で、何で俺はここにいるんだ?」 浴衣姿のがげんなりとそう呟いた。 それを聞いて窓際に座っていた羊谷がくくっと笑う。 「まぁいいじゃねぇか。こういうもんは人数が多い方が楽しいだろ?」 「…楽しい、ねぇ…」 はフ、とどこか悟ったような目で遠くを見ながら、 「残念ながら、俺は身内に拉致監禁された挙句伊豆まで強制移動させられて楽しめるほど 人間出来てないんだよなぁ」 そう思わないか、遊人さん? そう言ってゆらり…と羊谷の方を向く。 その笑顔がいつにもまして怖い様な気がするのは羊谷の気のせいではないだろう。 「ま、まて、落ち着け…クールダウンクールダウン…」 あせったようになだめる羊谷だが、体制がもう逃げ腰だ。 そんな羊谷にさらに笑顔を向けてはじり、と窓際に寄る。 「クロロホルムかがされてふらふらで、尚且つ今いち状況つかめてない奴を、これ幸いと ばかりにクロスカントリーにまで参加させる身内って…どうなのかな?」 覚悟は、出来てるんだろうね…? ゴゴゴゴゴ、という効果音まで聞こえてきそうな笑顔に、羊谷が冷や汗を流す。 ま、まずい…!! 心の中で泣いてみても時すでに遅し。 哀れ羊谷はそのまま天に召される…かに見えたが。 「君〜〜〜〜〜〜!!!」 「ぅおわっ!?」 ズダンッ!! すさまじい音と共に床に倒れた…と兎丸。 羊谷はやや唖然としてその状況を見、 (兎丸グッジョブ!!!!!!) 心の中でひそかにグッ!と力強く親指を立てた。 男の涙を流しながら… 「あだだだ…ぴ、比乃…?」 「もー!君、後で遊ぼうねって言ったのにいないんだもん!!」 探したんだよ〜!といってぷくっと膨れる兎丸に少し苦笑して、 「あー悪い。ちょっと色々あってな……。とりあえず、そこ…」 どいてくれると嬉しいんだけど、と言い終わる前にひょい、と兎丸の体が浮かぶ。 何だ?と不思議に思って上を見ると、困った顔の司馬が兎丸を持ち上げていた。 状況を理解したがよいしょ、と体を起こしながら司馬にには、と笑いかける。 「サンキュ司馬」 「…(にこ)」 どういたしまして、というように笑う司馬。 それと同時に、何だかほんわかした空気があたりにただよう。 と、兎丸があ!と何か思い出したように叫んで、 「そうだ!あのね君、後から皆でお楽しみ会しようと思ってるんだけど… 君は何がいい?」 「お、お楽しみ会…?」 「うん!」 お楽しみ会って…なんかちょっと小学生を思い出すような… はやや苦笑して、 「っても、急に言われても分からないよ」 兎丸はう〜ん…と考えてから、あらかじめ用意してあったのだろう、一切れの小さな紙を 取り出して、 「じゃあじゃあ、これにやりたいな〜って思うの書いといて〜♪はい、監督の分も!」 じゃあ他の人にも渡してくるね〜!! 元気良く叫んでそのままバビュン!と走っていく兎丸を司馬が慌てて追いかける。 その姿を見てまた少し苦笑しながらピラリ、と何も書かれていない白い紙を見、 「お楽しみ会か…」 何だか嫌な予感がするのは…まぁ、気のせいだということにしておこう。 なるべく準備のいらないやつがいいよな、と少し楽しそうに呟いてピン、と白い紙をはじいた。 ++++++++++++++++++++++++++++++++ それからほどなくして。 野球部の全員が宴会場らしきところに集められた。 前の方では兎丸が皆から先ほどの紙を集めている。 「じゃあ何をするか決めたいと思いま〜す!」 何が出るかな♪何が出るかな♪ ライオンのごき○んようの歌を歌いながら兎丸が楽しげに紙の入った箱をがさごそかき回す。 ごくり… 息を呑む音と共に、名も無き一年生諸君からの異様な熱視線が箱に注がれる。 「な、なぁ、たっつん…あいつらなんかたくらんでないか…?」 が隣にいる辰羅川にボソッとしゃべりかけた。 辰羅川も小さな声で、 「君もそう思いましたか?私も先ほどから何か変だと思っていたのですが…」 「はいっ!今日のお楽しみ会の種目(?)はこれで〜す!!」 そんなやり取りをしている間に抽選会は終わったようだ。 兎丸はビシィッ!と取り出した紙を広げて皆の前に見せた。 「………」 何故かあたりを異様な静けさが包み込んだ(特に一年生のあたり) そこに書かれていたものは… 「「「「漫才大会ぃーーーーーー!!!!????」」」」 そう、えらく達筆な文字で『漫才大会』と一言。 誰だこの票入れたのーーーーー!!! と一年生諸君が騒ぎ出す。 は見逃さなかった。 ヤベッ、と小さな声を出して猿野がこそこそと宴会場からにげだそうとしているところを… 「あっ!猿野、てめぇのしわざか!!」 「女子マネ(強調)含めた『ドキドキvじゃんけん脱衣大会』にしようって言ったのはどこの どいつだーーーーー!!!」 「に、にぎゃーーーーーー!!!!!」 ドコスカドコスカボコスカ… 名も無き一年生諸君の怒号と猿野の叫び声がこだました。 「あぁっ!!さっ、さるのくーーーーーん!!!(涙)」 「バカめ…」 イヤーーーー!という子津の泣き声とプ、と笑う犬飼の声がそれに重なる。 「うわー本当だ…ほとんどの票に『ドキドキvじゃんけん脱衣大会』って書かれてる…」 箱から紙を取り出して中を確認した兎丸がやや驚いたようにそう言った。 結構な量だ…あの一年全員と一部の二、三年の票…といったところだろうか。 それを見た辰羅川がくいっと眼鏡を上げて、 「ア、アンビリーバブルですね…」 「まったくだ…だからあいつらあんなに一生懸命だったのか…」 もやや呆れ気味に呟いた。 ちらりと視線をやった乱闘騒ぎの中に『てめぇら女の敵だーーー!!』と叫びつつ男どもを なぎ倒す猪熊嬢の姿が… まさに阿鼻叫喚の地獄絵図。 …。 安らかに眠れ、一年諸君…(違) こうして一年野球部員達のドリ〜ムはあっけなく散ったのだった。 ++++++++++++++++++++++++++++++++ 「ハ、ハイ!!じゃあ漫才大会という事で…始めま〜す」 何とか騒ぎを収まらせた後、再び仕切りなおし。 しかし漫才大会って…どうやって…? と、おもむろに兎丸がパンパン、と手をたたいた。 同時に女子マネの皆さんがすすすっ…と座布団を運んでくる。 そして横一列にに六枚、綺麗に並べられた。 ? 座布団…??? 「…なぁ、比乃。何で座布団なんだ?」 がそう聞くと比乃はきょとん、として、 「え?だって漫才って言えば円楽さんが『山田君、座布団一枚』って…」 …。 「「「そりゃ漫才じゃなくて笑点だーーーーーーーーーーー!!!!!!!」」」 「えぇ!?そっ、そうだったのーーーーーーー!!??」 「あいつら、わざわざ漫才大会開かなくても、日常生活そのものが充分漫才なんじゃ…」 「それを言うな、」 向こうで再び繰り広げられる騒ぎを遠巻きに見ながら、と蛇神は密かにため息をついた。 その後、やたら嬉々とした主将によって騒ぎの中心に引っ張り込まれたのは また、別の話…。 ++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++ 〜後書きと言う名の懺悔室〜 はいっ!! 2222を踏んでくれたY川様からのリクエスト 『ミスフルの部員で漫才大会』 でした! Y川様、こんな駄文で申しわけありません(汗) 「なんじゃこりゃぁ!!」 というお怒りはごもっとも! 漫才じゃない…漫才じゃないよ!!(涙) まとまりの無い文章ですみませ… 十二支キャラ全員出じゃなくてすみませ…(吐血) こんなものでよろしければ、どうぞお納めくださいませ…(そっ) 溢れんばかりのを込めてY川様に捧げますv(いらんいらん) リクエストどうもありがとうございましたvv